2014.01.16 Thursday
青空
お正月頃から雲ひとつない美しい青空が多い。
こういう日の夕暮れはついつい銀ピカの浮遊物体があるんじゃないかと癖で探してしまう。。
子供のときに何が凄いかってUFOを見たという報告ほど友達同士で衝撃を与えるものはなかった。
携帯デジカメなんて子供は持ってないからまことしやかに語ったそれを信じるしかないのだ。
そして自分が見た似たような天気の日に皆を誘って「今日は出るぞ!」と見に行く。
かなりの時間じーっと空を見ていれば必ずやそれらしきものに遭遇し
共有の興奮に狂気しながら家路についたものだった。
なんだ、念じりゃ叶うのか、と刷り込まれた。
焼きそばだってUFO。ヒット曲もUFO。
あけてもくれてもUFOが教室をかけめぐる。
そしてひっそりと放課後にはこっくりさんをするのだ。
好きな子がいったい誰を好きなのかそれを延々聞く。
およそそれらしき風貌の子というのが中心となって延々やった。
あれはいまだにほんとにスルスル10円玉が動いたとしか思えない。
0.1ミリは10円玉が浮いてたようなそんな滑らかさで確かに動いてたのだ。
私の超常現象への偏見無しはおそらくあの10玉の滑らかな動きによるものであろう。
忘我の快感を刷り込まれたような気がする。
あんなに幼少時には興奮できる友達共通の遊びがあったにも関わらず
今の子供らに「じゃ子供の頃何して遊んでたのー?」ときかれても
「こっくりさん」とねー「UFO呼び寄せ」だよ〜と、言えない。
いや、言ったほうがいいのか、やらせたほうがいいのか。。。
マラソン大会で一位とかとればそりゃヒーローそのものだが、ズル欠したとて
どっと皆を驚かせられるUFO話の一発逆転は魅力的だった。
そのまんま今も念じて出現する曲作りに励む原動力となっているのかもしれぬ。
でもなあ、今の自分がやったらUFOは現れるのかなあ。。
こっくりさんの10円は浮遊するのかなあ。。
と、思うとやってみたいがそうそうやってはいけないものだろう、とおもうのであった、ぞ。と。
- コメント
- 私もそういう未知の世界への憧れがあります。
でも、向こうからはなかなか振り向いてはもらえないようですが。
音楽家のように感性の鋭い方々は、常人には理解できない世界を
垣間見る術に長けているのでしょうね。
呼びましたか、UFO。すばらしいと思います。
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- まきしまこういち
- 2014.02.06 Thursday 23:32
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