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2013.06.04 Tuesday

個性

 別段賞賛するべき点もないのに際立ったヒトをアゲなきゃなんないとき「個性的ですね」という事が多い。まあ私もそっち系であろう。だが言われたほうは「足細いですね」より若干嬉しく「胸でかいんですねえ」より格段にうれしく「美人ですねえ」よりはちょっとつまらない、が納得できる価値がある言葉に感じるのだ。
「個性的」という言葉には魔力がある。
先日画家の友人MMの個展を見に行ったとき彼女が「ほら、ひまわりは黄色でしょ!なおしなさい!」と教えちゃうから子どもの個性をつぶしちゃうのかもねえ、と言っていた。病気ではないけれど現実や集団になじめない子たちの幼稚園でもあればいいのにねえ、、という話をしていたときである。ほんとにその通りだ。見た通り思った通りに描けば良いと言ってくれる先生がいい。
私の息子が泣く泣く幼稚園に行き始めた。本日のお絵描きがひとりずつズラっと教室にはってあるので見るとスパゲッティがお題なのに真っ黒!!だ。しかも筆圧強くグリグリ。他の子は赤とかピンクでかわいい。凄い子なんて具までいろいろ写実的に入っている。なにも私は毎度イカスミパスタばかり作っている訳ではない。普通にトマト系が多い。そして母の顔の絵のときも真っ黒!であった。確かに黒い服は多いにしろ顔はそこまで焼けてない。むしろ美白を目指しているつもりだ。そう次も次もどの絵も毎度真っ黒なのである。絵の裏の名前なんて見なくても黒でぐちゃぐちゃのが息子の絵だ。際立っているからすぐにわかってしまう。
思った事は「ああ、スパゲッティは赤で描いてくれ、私も肌色にしてくれ」であった。
「まあ個性的でいいじゃない!」と他のママたちには言われるものの果たして幼いとき最初っからスパゲッティを黒に、ひまわりをピンクに塗るのは個性なのであろうか。
そんなくらいで個性ならばラクチンだよなあ、、と。
私は芸大3浪のときに和声が苦手で毎度和声で落ちた(という噂だ)。どうしようもなくピアノで模範回答集を毎日毎日弾いて(あの黒の別巻は買ってはいけないとされてたが)体で覚えるしかなかった。弾いているうちになんだか音の法則のようなものが耳でわかってきてからは楽しくなって苦痛ではなくなってきた。
よく「和声勉強すれば音楽の幅がひろがりますよねえ」と和声を教えてくれと言われたとき「いやああんなもの生半可にかじると縛られちゃって自由がきかなくなるからやめとけー」と答えたものだ。
やりつくしてもう空気のようになっちゃってからじゃないとなかなか自由になれない。
自分のツールにならぬからだ。
そうやってやっとひとつ得られ、百万と技術を得る努力をし自由自在に操れてやっと個性に結びつくのかもしれぬ。
さて、
今日の幼稚園に貼ってあった絵はかたつむりであったがピンクぐりぐりであった。
黒がみじんもない。
最近やっと園に慣れて笑顔が出るようになった結果ピンクって訳か。。
個性とかうんぬんではない。
フランシス・ベーコンは「本当の画家は自分自身が物事に対して感じているところのものを描くのだ」というゴッホの言葉がお気に入りだったそうだ。
できれば息子には個性なんてこれっぽっちも無くていいから感じているところのものがピンクでぐりぐりでずっとあってほしいと願うのであったぞ、と。






コメント
ピンクの時代だな(?)。確かに彼のデッサン力を目の当たりにした時は衝撃的だった。素材だけで勝負することがあってもいいけど、それはたぶんARTではないんだろうな。
  • 山田晃
  • 2013.06.06 Thursday 06:55
ピンク大好き男子って増えてるみたいですよ。。。
素材勝負できる女にならねば、、ね
  • かきあげ
  • 2013.06.09 Sunday 00:03
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